強運の持ち主(文春文庫) (ISBN:4167768011)

やっぱり癒し系でした。読後感が予想できる本ばかり読むとか、年を取っている証拠ですね、と自分に毒づいてみたくなったりして。ただ、瀬尾まいこの本は、癒し系に見せかけて突然鬱展開に入る事があるから、油断ばかりもしてられないんですけどね。
日頃から「ビジネスとして」占いをする女性が主人公で、はじめのうちはお気楽に他人の人生にあれこれ口出ししているんですが、ふと自分に試練がふりかかってきてみると・・・、というストーリー。読みやすくて、どの短編にもちゃんと洒落た落ちがついているので、安心して読み通す事ができました。