がなり流 (ISBN:4413034945)

高橋がなりが、Big Tomorrowに連載していたエッセイを集めた本。
がなり塾に通って3ヶ月になるけど、がなりさんは、わかるようでわからない側面が本当に多い人だ。
とてもあまのじゃくな人なんだけど、物事を推進する力は人一倍。決断のスピードはめちゃめちゃ速いのだけど、たまにどこに進んでいるのかわからなくなるようなこともある。
この本は、そのエッセンスが結構つまっているなあ、と思う。リアルタイムに変化する、がなりさんの破天荒な面白さまでを、この本から読み取るのは難しいのだけど、雰囲気はよく出ている。
がなりさんが独自に編みだした、「こう考えた方がうまくいく」系の発想の転換のヒントがもりだくさんで、こんな視点もあるのかという指摘も多かった。
「商売には、やり直しのきかない「本番」がないんだとわかった瞬間、商売って、すごくラクだなと思えた」
個人的には、この文章が一番インパクトあった。商売とか経営といった言葉に抱いていたビビリ感がだいぶ和らいだような気がする。
イロモノっぽさだけじゃない、ひとひねりのあるビジネス書なので、広く読まれて欲しいなあ、と思う。