段取り力 (ISBN:4480816291)

「声に出して読みたい日本語」「三色ボールペン」で知られる斎藤孝が、あらゆる物事における段取りの重要性を説いた本。毎日を要領よく立ち回るための方法を説いた本、といったほうがいいかも。
斎藤孝のいいところは、人の能力を語る際に、決して「才能」という言葉に逃げない、ということだ。「段取り力」のコンセプトについて語っている以下の文章は非常に興味深い。

「段取り力」という考え方や言葉を獲得すると、いろいろな活動や局面もすべて段取りという切り口で見ていくことが出来る。段取りは全部の活動にあることが分かってくるので、全々(ママ)種類の違う活動をつなげて見ることができる。

自分で自分にあった段取りを見つけることで、自分の行動の質を上げていくことが、果たして簡単に出来るものなのかどうかは、まだ僕には分からないけれど、非常に実践的な視点の持ち方だと思った。