卵の緒 (新潮文庫) (ISBN:410129772X)

今日も瀬尾まいこの本を読んでました。これはデビュー作。収録されている2作品とも不完全な家族の話なんですが、特に2つ目の「7's Blood」という作品は印象に残りました。ちょっと変な話のように見えて、実は後で謎が明かされるようになっている構成はいつも通りなんですが、彼氏の空気っぷりが印象に残りましたw弟くんとの対比もあって、敢えてそう書いているんでしょうけど、生活の一部として、そしていつか離れるであろう存在として描かれている彼氏っていうのは、案外久しぶりに読んだ気がします。救いがあるとも救いがないとも言える、不思議な話でした。