SI事業者の来年は大変な事になっている予感が。

もともと、2008年の年末ぐらいから、SIerは稼ぐのが厳しくなるのは分かっていた訳ですね。だいたい以下のような理由で。

  • 金融案件(Day2とか)一段落で人あまりが始まる

→技術者が余るために、いわゆる「買いたたき」が始まり、案件の受注価格が下がる

  • SaaS時代の到来で、「作る」案件が減り始める(既にGMailは軌道に乗って、メール系の新規案件を食いつぶし始めてる)

ただでさえきっつくなる事が明白なこの時期に、ものすごく強烈な景気悪化のパンチ。こりゃやばいです。ほんとにやばいです。
大手メーカーが軒並み工場を止めたりするような現状で、システム投資にお金が回る事は非常に少ないです。システム作りにお金を出してくれるのは、今やらないとどうしようもない、という会社ぐらいでしょうが、供給過剰なこのご時世では、めっちゃめちゃに買いたたかれるのは目に見えている訳で。さて困った。
システム屋さんのコストの大半は、人件費なので、案件が取れなくなってくると、すぐに損失が倍々ゲームで膨らんでしまいます。普段なら、儲かってるチームに人を回せば済んでしまうレベルの話なのですが、今回はあらゆる顧客がサイフのヒモを固く閉めてしまっているので、今までのようには行かない予感がします(もちろん、単純にゼロになるというわけでは無いと思いますが)。
2009年は、会社に所属する社員としてどうするか、そして個人としてどうするかを厳しく問われる1年になるような気がします。覚悟を決めないと。