よい提案が出ない理由

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080703/310127/
まあ、言いたい事は分かります。が、どうやら見落としがあるようで。どうしても覚えておいてほしい事が一つあります。
「提案書を作るにもお金がかかるんです」
8社から相見積もりを取った、ということは、普通に考えるとそのうち7社は失注することになります。何人ものSEや営業が動き、時間をかけて提案書を作った所で、失注してしまえば、その分は赤字になってしまいます(人件費を考えると、これがかなりバカにならない額になります)。だから、受注できない可能性が高い場合は、当然提案書の内容は手抜き/使い回しにならざるを得ません。
もし、本当によい提案が欲しいならば、お金を払うぐらいしたほうがよいかもしれません。コンサルタントに頼むのとどちらが費用対効果に優れているかは分かりませんが、少なくとも赤字にならないだけのお金がもらえるなら、SIer側ももっとちゃんとした提案を作るんじゃないかと思います。
あと、

できるだけ迅速に安価に情報化を進めるため、力のあるITベンダーがあれば積極的に仕事を任せたい。

使い回しの提案が目立つ「できます」と簡単に言うな | 日経 xTECH(クロステック)

「もっと早くやれ」と「もっと安くやれ」しか言わないのはどうかと思います。安く早く手に入ったはいいものの、バグだらけ、セキュリティはめちゃめちゃ、というシステムをもらっても、嬉しくないでしょう?だからといって、安く、早く、バグ無しで、セキュリティも完全に気を使ったものを出せ、といった感じで、とにかく何でも要求する、というスタンスもどうかと思いますけどね。
せめて、まっとうなSIerに「つきあいきれない客」扱いされないようにくらいは、気をつけた方が良いと思います。