できるのは、あがくことだけ。

http://anond.hatelabo.jp/20070520124450
「セルフ千本ノック」ですか。僕も年をとったせいかな。こんな事を書かれても、あまり感じなくなってきた。そんな事、普遍性があるかのように語るなよ、とはちょっと思ったけど。
「人生何もいいことなかった」とは言わない。だけど、成功した数の、少なくとも5倍は、どん底に落ちた経験があるかなー、と自分では思う。
ある現場で働いていたころ、自分は十分なパフォーマンスを出していない、という評価をされた。このままじゃだめだぞ、変わらないとダメだぞ、と言われた。だから、実力を付けるために毎日毎日勉強し、出来ることはなんでも取り組んだ。ほんとに朝から夜まで頑張った。でも、結果として評価されず、僕は現場から出された。そして、その次の仕事として割り当てられたのは、その頑張りが全く生きない仕事。あの時は本当に凹んだな。
もっと昔、大学のサークルでミニコミを作っていたころ、サークルの中で作るミニコミだけでは満足が行かなくて、ミニコミが作れる所を見つけては飛び込んでいた。自分に必死に鞭打って、頑張った。顔色が悪くなるまで頑張った。けど、その全ての活動が一段落した後、その先には何の未来も無かった(実際、その後何の関係もない仕事に就いたし)。達成感が無くてとても辛かったことを覚えている。あの時は燃え尽きたな。

恥をかいても頑張る。それ自体はまあ悪いことじゃないと思う。でも、結果が出るかどうかは、やっぱり運次第だなあ、とも思う。ハードルが高すぎたり、ライバルのスキルが高すぎたり、自分の要領が十分でなかったり、知っているべき事を知らなかったり、怪我や病気にやられちゃったり、導いてくれる師や仲間がいなかったりすれば、挫折に終わることもある。テレビゲームみたいにバランス調整されてるわけじゃないから、いきなり竹やりで最終ボスと闘うような事も、現実にはしばしば起きる。
そして、挫折してしまうと、今度は頑張った分だけダメージが大きくなる。心の中の掛け金が大きかったってことだから、少なくともメンタル的に大きなダメージを受ける。頭がぼーっとしたり、生きていくことが嫌になったり、無気力になったりする。突然、燃え尽き症候群っぽくなったりもする。
そもそも、どんなに頑張ったとしても、それより頑張っている人は必ずいるし、努力の量も2倍、3倍、という人もいる。自分よりも目の前の課題に真摯に取り組める人は、おそらく数え切れないほどいるだろう。頑張ったところで、それが自分を特別な存在にしてくれることも、ない。

でも、それが人生なんだと思う。一人一人なんて、所詮代替可能なワンノブゼムでしかない。その事に対して、あがくかどうかは人それぞれ。あがいたってどうにもならないことばかりだ。でも、せっかく人生を生きるなら、あがいてあがいて、あがきまくって、生きる、というのもいいかな、とは思う。それが自分の人生に対するスタンスだ。それぐらいしか、言えないなあ。