理系軽視の学習指導要領ってどうなのよ。

http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/10/27/0720228
http://211.120.54.153/b_menu//shingi/chukyo/chukyo3/siryo/028/06041807/008/002.pdf
平成6年移行適用の2つの高校向け学習指導要領を見ると興味深いのが、「社会必修3科目」「理科必修2科目」というところ。何で理科の方が科目数が少ないのさ。教養、という観点から言うなら、人文/社会科学と自然科学の間に大きな優劣を付ける理由はないはずだけど。
http://www.susono.com/~n-pta/kisomon.html (同趣旨のページあり)
擬似科学の隆盛を挙げるまでもなく、日本国民に対する自然科学の教育が十分とはいえない状況を考えると、社会により多くの時間を割くべき、という考え方には、同意できないな。社会を増やすなら理科も増やすべきだし、理科を減らすなら社会も減らすべきだ。
それはそうと、必修漏れが起きる程、科目数が増えすぎている点には、疑問を持ってもいいのに、と正直思った。必修科目が多すぎて、どの科目を集中的に勉強し、どの科目を程々にするかについて、もやもやしてしまっている、というのが大多数の高校生の実態なんじゃないかな。社会にしろ、理科にしろ、どうせどの科目も重要、というのなら、「社会総合」と「理科総合」といった形に統合することを考えるべきなんじゃないかと。量が増えすぎて賄いきれない、というなら、それこそカットすればいいだけの話で。どの道圧倒的多数の「元高校生」は、高校でやった社会も理科もほとんど忘れちゃうのだから、量を増やすことよりも、必要最小限の情報をきっちり教えることに重みを置くべき、だと思うが、どうだろう。