NHKの動画配信は、どこに向かっているんだろ

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061026/251891/
NHKWindows Vista上のリッチクライアントを使用して番組配信をやろうと考えています、という話。ブクマを見ると大変なことになってるけど、使う技術の方向性としては、そんなに悪くないんじゃないかと思う。これから5年10年のスパンで見ると、やっていけるかどうか判然としないWebブラウザではなく、リッチクライアントに賭ける、というのはそれはそれで興味深いし、DRMのことを考えると、Windowsのみ、というスタンスもそう極端に批判されるべき代物でもないかと。
ただ、この記事の発表内容から伝わってくるオールインワン臭とも言うべき、窮屈な感じはなんとかならないかな、とは思う。プラットフォームとコンテンツが一体というか、やっぱり「番組を見ながら、天気予報画面を呼び出しつつ、視聴者参加番組にアクセスする」というような十年以上前のビジョンが捨てられない、というか。サービスは、あくまでNHKがまとめて提供するから、視聴者はその上で(ニコニコしながら)遊んで、("すごい"サービスに感謝しながら)受信料を払っていればいいわけですか、そうですか。
まあね、デジタルテレビ上のソフトウェアと違って、パソコン上のソフトウェアはまるごとアップグレードできるから、おかしな所は、リリース後ちょいちょいといじっていけばいいので、いまから心配してもしょうがないわけですが、サービス内容を見てもわくわくしてこないんだよな。どう頑張ってみても。なんか他にやりようはなかったのかな・・・。