28歳から挑戦するITアーキテクト(4) その設計はちゃんと動くのか?

http://www.atmarkit.co.jp/farc/rensai/28it04/28it04a.html
IT業界に入って数年。社内外の人と話しているうちに、「技術のことがあまり(まったく)分からないまま設計書書いたり打ち合わせたりするSE」って、実は結構な数存在する、ということを知り、愕然としたことがある。それって、個人的な問題意識なのかなあ、と思っていたら、@ITでバサっと言ってくれた人がいたので、正直すっきりした。
どうも最近、「IT企業で出世するには、技術よりもプロジェクト管理能力・コミュニケーション能力が大切」という思想が、広範に浸透しているような気がする。「技術バカでは先が無い」とか、「実装工程はカネにならないから、外注や海外に丸投げすれば十分」とか。確かにそれらは一面では正しいのだけど、みんながそう考えるようになっちゃオシマイだろ。外注さんに技術的なイニシアティブを握られずにコストダウンを実現している、という点で、IT業界はもうすこし製造業を見習うべきだと思う。
余談だけど、後半部で書いてる「意外に知らない具体的な製品知識」の項はちょっと理想主義な気がする。ITエンジニアなら技術の勉強を継続的に行うべき、というのは分かるけど、具体的な製品知識を集めろ、という話になると、どこまでいってもきりが無い。大手ベンダーが自社製品を軸にした垂直統合に回帰していることからもそれは明らかなわけで。広範な基礎知識を覚えつつ、いくつかの製品・実装技術についてはスペシャリティを身につける、そして、必要になったらすぐに勉強して習得できるようになる、というあたりが現実的なラインなんじゃないだろうか。