石田依良いわく最近の大人の日本人男性はだめな人ばっかりで女性はかわいそうなんだそうです。理由は忙しさにかまけて本も読まない、映画も見ない、音楽も聴かないからだそうです。

http://www.hatena.ne.jp/1120373829
えー。そもそもそれ、本当ですか?と百回くらい聞いてみたい。活字離れは分かるけど、映画や音楽は10年前、20年前と比べると愛好者は確実に増えてるっしょ。あと、最近過労気味な人が増えたのは、労働環境の悪化に起因する部分が大きいので、「ダメな人」扱いするのは傲慢すぎると思う。
そうそう、本も映画も音楽も、他人と話すときの話題としては使いにくいよね。相手とちゃんとコンテクストを共有しないといけない分、相手がどうしても絞られてきちゃう。あと、何度も同じ作品の話で盛り上がるのも難しい。話をする上ではそんなにプラスにもならないような気がするな。
それにしても、本と映画と音楽で、そんなにいい男ができるもんかなぁ。それが正直疑問でしょうがない。テレビとかゲームとかパソコンいじりとかスポーツといったほかの時間つぶしでも、豊かな人間性を培っている人って、結構いるように思うんだけど。双方向性の無いメディアに、そこまで権威付けする理由がわからない。石田依良が、いつもテレビで無理やり感に満ちた自説を吐いていることを考えても、なお、釈然としない。どうしたもんかなー。
一口に本といっても、名著から単なる紙資源の無駄遣いまでいろいろある。そういう意味では、人生経験だって、質の高低はあるといえる(プロスポーツ選手やノーベル賞級の研究者と、自分のような一般人を比べると、その差は明らかだ)。結局、人の価値は、本、映画、音楽を含めて、優れた人生経験をどれだけ沢山持っているか、によって決まる、という事なんじゃないかな、と思う。本ばかり読んでいるだけの人よりも、厳しい環境で様々なチャレンジをしてきた人のほうが、人として信頼できる、と思うんだけど・・・。