幸福な食卓 (ISBN:4062126737)

瀬尾まいこの本を読むのは、「図書館の神様」と「天国はまだ遠く」に続いて3冊目なんだけど、前に読んだ2作とは、結構違う感じの話でびっくりした。4章の中篇から成る物語なんだけど、主人公の自分探しが軸になる、いつものストーリーが影を潜め、あの江国香織を彷彿とさせる感じの、ちょっとヘンな人たちが織り成す物語になっていた。うわ、ずいぶんと思い切ったことするなあ、と思って読み進めてみたら、最後の話のまとめ方に、またびっくり。ちょっとホロリときてしまった。ちくしょう。