経営者って、なんだろう。

僕がまだ若いからだろうと思うけど、「経営者」になりたいと思ったことは、あまりない。偉くなるにこしたことはないけれど、そんなに無理してなりたいとは、思えない。
ぶっちゃけて言うと、「金に汚そう」とか「汚いことばかりしてそう」といったイメージが拭えないからだ。大企業の幹部ともなると、特にそう。ああいう奴等は、絶対若い頃からめちゃくちゃ意地汚い人間で、絶対に友達になんかなりたくないタイプばっかりなんだ、などと決めつけてしまったりも、する。
ところで、「がなり流」を読んで思ったのだけど、企業経営者には、本を書く人がとても多い。最近読んだ本では、「巨象も踊る」とか「一勝九敗」。「カルロス・ゴーン 経営を語る」なんてのもあったかな。
本一冊の情報量は、とても多い。少なくとも僕は、人生論や経営論で、人に説得力のある文章を一冊分も書き切れる自信はない。ブログ程度ならまだしも、本になるほどの経験は、まだ持っていないのだから。だから、自分の話で本一冊分を持たせることができる人は、すごいと思う。
ふと、本を書けるくらい、社会について、経営について、人間について、そして自分について造詣を深めないと、経営者にはなれないのかな、と思った。
以前、会社のお偉いさんと、お酒を飲む機会が何度かあったけど、どの人もそれほど「汚く見える」人ではなかった。もちろん、汚い道を渡ったことはあっただろうし、修羅場も何度もくぐっているに違いない。だけど、会って話す限りでは、意外とそんな印象はなかった。
将来、経営者になることが幸せなのかどうかは、全然わからない。目指すことは茨の道なんじゃないか、と言う気もする。でも、本を書けるほどたくさんの経験をするという点では、目指す価値のある道なのかも知れない。20代後半のいまからでも十分間に合う道でもあるし。
やっぱり一度は経営に携わってみたほうが、社会人人生楽しめるのかも。いつまでもフラフラしててもしょうがないけど、もう少し、将来のことについて、考えてみようかな。