Vine Linux 3.0 を導入してみたよ。

思うところがあって、Vine Linux 3.0をインストールした。
気になるデスクトップ向けLinuxとしての完成度は、Turbolinux 10F...のほうが優れていると思う。動画再生系ソフトウェアの充実、日本語環境を実現する機能(日本語フォント、かな漢字変換エンジン)の高い完成度、Windowsとの連携、デスクトップメニューの使いやすさ等、あらゆる点でよくできている。さすがにそこは15800円で売っているだけのことはある、と思う。
ただ、Vineには、最近のRedHat Linuxなんかだと味わいにくくなった、「自分でLinuxをいじる喜び」がたくさん溢れてる。無料で好き放題いじれるだけでなく、日本語環境もかなり良い。
Fedora Coreを含む多くのLinuxディストリビューションは、やっぱり日本語に関する問題(メニューが英語、日本語入力ができない等)がぞろぞろ出てきて、いらつくことが多い。日本語環境を求めると、Vine以外ではどうしても商用、ということになってしまう(最近、Windows上にインストール可能になったKNOPPIXは、期待できるかもしれないけど)。
商用製品の場合、どうしても手が行き届いてる印象を受けてしまって、敢えて自分でいじろう、という意識が弱くなってしまうのだ。「どうせ会社でやってるんじゃん」という感じで、自分が主体になっている感覚がなかなか得られないのだ。
そこで、Vineというわけである。若干安定性にかけるところはあるかな、とは思うけど、「自分の環境」として使える感じが、(主観的ではあるけれど)すごくある。コンソールを使って自分のLinuxをいじり倒したくなったのは、ほんとにひさしぶりのことだ。
そうそう、あとこれは個人的な感想なのだけど、標準でインストールされるGNOMEデスクトップの画面デザインは、いつものVine仕様になっているのだけど、これがとてもいいセンスしている。見ていて飽きないので、これからもしばらく使い続けることになりそう。