ブログ論

id:HiromitsuTakagi:20040612#p1のブログ論は興味深かった。以前自分が書いたid:morioX:20040531#p2のブログ論と、方向性ではそんなに差が無いのだけど、こっちのほうがずっと緻密で奥が深い。

それに対してブログではどうか。コメント欄を使わず、リンク元の表示だけをするという使い方をする場合では、揚げ足取りを相手にする必要性が十分に小さくなる。
誰かがリンクしてしてきてどこかで揚げ足を取っていたとしても、それを読みに行く人の数は、自分の記事を読んだ人の数よりかなり少なくなる。この割合は、日ごろ何を書いているかによって左右されるだろうし、あるいは相手が日ごろ何を書いているかによる。

インターネット上の議論は、裁判官のようなアンパイアを前提に出来ないため、質の低い意見や揚げ足取りを淘汰するためのメカニズムを、どこかで設けておかないと、チェアマンにあたる人間が多くの負担をする羽目になる。
「ブログ開設者 > ブログにコメントする人間」という(システムが提供する画面デザインに起因する)力の偏りも、たぶんその一つの解決策になるのだろう。