IT業界に来たからって、安心する意味が分からん

http://anond.hatelabo.jp/20081212233028
期間工から這い上がった、という人の話。
自分一人で努力するのは大変な事なので、ちゃんと努力してスキルと貯金を蓄積した事はすごいな〜、って思う。できそうでなかなかできるもんじゃない、というのは最近すごく思うし。
でも、気になったんだけど、

ってことは、つまり非正規社員なんじゃないのかな(派遣なのか契約社員なのかは知らないけど)。だとすると、「スキル」というものが、いかに金になるかと同時に、いかに金にならないか、を思い知るのはこれから、という気がするな。
要はそんなに「スキル」は自分を守ってくれないという事。なぜなら、どんなにレベルが高くても、「スキル」である以上、それに見合ったお金を払うことで、代わりになる人はいくらでもいるから。特にソフトウェアの世界は、スキルポータビリティが高く、参入障壁が低いので、この増田自身がそうであるように、次々と代わりがやってくる。だから、いざ仕事が取れなくなったり、運悪く劣悪なプロジェクトに参加して精神的に/肉体的に潰されたりしたら、自分の居場所はあっさり消滅する。非正規社員なら特に。つまるところ、参入障壁は若干あるものの、この増田がバカにしている期間工とそんなに変わらない、というのが実態なんじゃないかな。
IT業界において、「スキル」だけで市場競争力を持つレベルになるには、(その人の才能もあるので一概には言えないけど)かなり頑張る必要があるので、少なくともあんまり安心しない方がいいかと。
そもそも、IT業界も仕事の総量が激減している(顧客に金ない、金融案件一段落、SaaS/PaaS化の進展)関係で、早晩激しいリストラが始まると思われるので、まずはそこを生き残る事からかなと思った(この辺は自戒を込めて)。