クビを切れる人、そうでない人

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51011259.html
なんか、この事例を読んでいてやりきれなくなるのは、この追い込み方でクビにできるのは、相手が常識人の時に限られる、ってことかな、と。
いるんだよね、仕事はかなり適当なのに、自分の権利主張や保身にはものすごいエネルギーを使う奴。こういう奴を相手に今の手を使うと、「私だけが悪いんじゃない」「何が悪いのか分からない」とかゴネられて、どうしようもなくなっちゃう。
途中で、「あなたは解雇を選ぶことも出来ます」って言葉が出てくるけど、実際の所コーディングスタンダードを守らない程度でクビに出来る訳が無いんですよ。じゃあなんで配置転換じゃダメなの?と返されれば終わり。会社の要求レベルを満たしていない、という話題になったとしても、「でも使えない人を使えるようにする責任は管理者/経営者にもある」と返す事も出来る。「あなたが経営の立場、そう、今の私の立場にいたとしたら、あなたはあなたをどう処遇しますか?」と言われたって、「経営者ではないので、結局のところ分かるわけがありません」と返す事も出来る。
基本的にはゴネられると、対応が難しいのがこの方法の難点。何せ、クビにされる側としては、失うものはほとんど無いので、手段を選ぶ必要など全く無いのだから。
逆に言うと、手段を選ぶ気を失わせるようにどう誘導するか、手段を選ぼうとしない人間をいかに選ぶかがこの方法の最大のキモということになる。もちろんパワハラよりはずっとマシな方法だし、合法だとも思うけど、まっとうな感じがしないのも事実だね。現行の法制度ではこの辺りが限界、ってことなんだろうけどさ。