みんなミクシィに入りたいそうです。

http://q.hatena.ne.jp/1147175814
http://q.hatena.ne.jp/1147146359
ミクシィの紹介制度って、友達少ない人にとっては、結構厚い壁になっていると思う。誘ってくれる人がいない限り、(仕組み上は)いくらお金を持っていても無駄なのだから。カネさえあれば、あらゆるサービスを受けられる現代においては、異色のサービスといえるんじゃないかな。
とはいえ、規模の拡大も続き、400万人に迫る規模になった今、クローズド・コミュニティと言うのもなあ、という気もする。ユーザの数だけで言えば、既に横浜や名古屋、大阪よりも巨大な規模なわけだから、もはや知り合い同士のネットワーク、というのも違うんじゃないか。
外から見ている限りでは、ミクシィって「ちょっと知っている人とか、あまり知らない人とのコミュニケーションプラットフォーム」としてよく出来ているから、こんなに流行ったんじゃないのかな、と思う。「お友達」の日記へのアクセシビリティとか、コミュニティ立ち上げのやりやすさとか、そういったプラットフォームとしての機能が優れていたから、こんなに使う人が増えたんじゃないかと思うのだ。付き合いの深いお友達とか、恋人同士の交流なら、別にミクシィなんかに頼らずとも済むわけだ(もちろんミクシィを友達づきあいに効果的に使ってもいいわけだけど)。
とすると、紹介制度というやつは、「ミクシィを紹介してくれる友達はいないけど、ミクシィのコミュニケーションプラットフォームを使って、遠い知り合い程度の人と何かやってみたい」という人にとっては、あまりうれしくない制度、という事になる。一旦サービスに参加させてもらえれば、一般ユーザとしてそこそこ上手に振舞うことが出来るような人でも、紹介してくれる人がいなければ、絶対に参加することは出来ないのだから。
そんなわけで、楽をして(インチキしてでも)アカウントを手に入れたい、という上記のような質問がはてなで散見されるようになるわけだ。それはそれでしょうがないことなんじゃないかなあ、とは思う。
一方、ミクシィ運営者としては、紹介制度のお陰でサービスの秩序を保てるという側面があるから、この制度を崩すことは出来ないんだろうな、とも思う。少なくともこの制度のお陰で、「なりすまし」や「多重アカウント」といったアカウント不正の問題に対処しやすくなったり(十分どうかは別として)、最低限のコミュニケーション作法さえわきまえない人間を入れないようにしやすくできる、というメリットは大きい。インターネットのヘビーユーザでなくても気軽に利用できる、というイメージを定着させることで、より広範なタイプのユーザを獲得できる、という効果も考えられる。ユーザ数が増えたからといって、そうそうやめるわけにはいかないはずなのだ。
まとめると、私は、現在のミクシィにおいて「友達同士のつながりである」という事そのものの意味は、実はそんなに無いのではないか、と思っている(宣伝文句としてはそれなりに有効だろうけど)。だから、上記のような質問をする人に対して、「お前は招かれざる客なんだから、こんな質問をするな」というコメントをするのは、正直やりすぎなんじゃないかと思う。ただ、その一方で、ミクシィの運営者から見ると、サービスの根幹として機能している部分であることも事実なのだから、そこはインチキしないで、地道に仲間を見つけるべきなんじゃないの、と質問者の人には伝えたいです。

※ 個人的には、誘われたらいくかもだけど、なんというか微妙。縁があれば、程度のスタンスです。なんだかんだいって、はてなダイアリーでしこしこ日記を書き、はてなブックマークで面白いコラムを見つけるくらいのインターネットライフが私の性に合っているのかも。

(追記)mixiのユーザ数は、もうすぐ400万人ってとこでした。1000万人はGyaoだろう、ってことで修正。脳内のどの配線が狂ったんだろ。