電車男について、ぼんやり考えてみた。

久々にスラッシュドットの過去ログを見ていたら、電車男映画化の話題を見つけた。
http://slashdot.jp/article.pl?sid=05/03/06/0937252
主演が山田孝之で、相手役が中谷美紀。うわ金かかってそう。ってことは、今流行りの純愛映画路線に持っていこうってことなのかな。ずいぶんベタベタな話だ。
電車男って、確かによくやってると思う。これだけ短期間のうちに、(マニュアルめいてはいるものの)身だしなみとかデートの誘い方をいろいろと吸収し、ゴールまでたどりついたのだから。これだけ急激な成長を見せられた結果、自信をなくした毒男は多いんじゃないかな。「俺には無理だ」って。
ひとつのマニュアル恋愛の手本としては、電車男の(ちょっと大げさだけど)優等生ぶりも含めて、よくできていると思う。ただ、それが毒男のリファレンスマニュアルになってしまいかねないのは、不幸なことなんじゃないかな。
電車男エルメスのいちゃいちゃ具合なんか、たぶんつまらない。電車男と、それを眺める毒男たちのほうが、ずっと考えさせるし、現代的だし、面白いだろうに、と思う。